· 

コロナ感染を防ぐ体づくり

皆様、こんにちは。

鍼灸 杏珠堂の松岡弓愛です。

 

新型コロナウイルスによる自粛開始から数週間が経ち、

気持ちが着かない日々をお過ごしの方もいらっしゃるかと思います。

 

テレビやネットのニュースを見れば、不安や恐怖が煽られてしまい、

そして一方では、ワイドショーで「免疫上げてコロナ感染を防ぎましょう」みたいな特集をしているそうですね。

納豆がいいとか、海藻がいいとか、やっぱりヨーグルトでしょとか。

 

色々な情報に翻弄されて、不安や心配、気持ちの疲労が募ると、

それが交感神経優位を引き起こして免疫を下げてしまいます。

 

そんな状況の方も少なくないのかなと、お会いできない間にも少しでも皆様の健康に貢献できたらと思い、

ブログを更新しました。

先程、「交感神経優位な状態が免疫を下げてしまう」と言いましたが、

交感神経優位が悪いというわけではありません。

自律神経は1日のサイクルの中でバランスをとりながら行き来していて、

明け方から昼過ぎまでは交感神経優位で、そこから徐々に副交感神経優位に切り替わっていきます。

この副交感神経優位になるはずの時間帯に、交感神経を刺激する様なことをしないことが大事なのです。

 

でも、反対にずっと副交感神経優位で居続けることも、それはそれでマズいです。

アレルギー体質とか鬱の状態になってしまう。

自律神経はシーソーなので、どっちかに偏るのが問題です。

話を戻しますね。

不安や恐怖で人は交感神経優位になります。

ただでさえ、現代人はブルーライトの浴び過ぎ、電磁波の暴露、食品添加物の摂り過ぎなど

様々な要因から交感神経優位になりやすいです。

そして、交感神経優位がずっと続いてしてしまうと、免疫を落としてしまいます。

 

では、交感神経優位ってどんな状態?というと、いつもお伝えしてますね。

血管ぎゅ、です。以上 笑

ライオンに四六時中追いかけ回されていることを想像してみて下さい。

ね、ずっとそんな状態でいるの大変でしょう?

では、どうしたら自律神経を整えることができるのでしょう?

そして、ひいては免疫力を上げることができるのでしょうか?

 

おっと、その前に!

免疫上げるために何をするかの前に、何をやめるかの方がもっと大事です。

まずは、白砂糖、食品添加物、インスタント食品、レトルト食品、ファーストフードはこれを機にやめましょうね。

あと、レンチンもNGですね。

 

これらをクリアした上で、

1.  睡眠

  • 1日7時間睡眠が理想
  • 特に就寝前のスマートフォンは控える
  • 就寝時はWifiは切る
  • 携帯電話を電場受信状態で枕元に置かない
  • 寝室の電気機器のコンセントをなるべく切る

2.  運動

  • いつものスクワット、爪先立ち、あいうえお体操
  • 私は最近、毎朝のラジオ体操(自分のタイミングでyoutube動画を見ながら)を習慣にしました。
    第1と第2を合わせても6分強なのですが、最初の2日間は全身筋肉痛に襲われました。
    心拍数もちゃんと上がりますし、通勤さえなくなって運動不足が深刻になっている方におすすめです。

3.  朝起きたら日光を浴びる

  • 朝起きたら日光を浴びて、体のリズムを整える

4. 深呼吸

  • 深呼吸を気付いた時に随時行う

5. 食事

  • 不飽和脂肪酸の摂取をできるだけ控える
  • 糖を切らさない ←これ超大事!

6. 腸内環境

  • この時期は特に腸はとっても大事。便秘は大敵です。
    便秘はエネルギー不足でも起こるので、少なくても1日大さじ6杯はアレを摂るようにがんばって下さいね。
  • 朝起きたらコップ1杯の白湯を飲む
  • 発酵食品を摂る
    お味噌を毎日飲むとか、在宅勤務などで時間に余裕ができた方は自家製ぬか漬けやザワークラフトを作ったりするのも良いですね。意外と簡単ですよ。

6.  お灸

最後に、鍼灸師の私からお勧めするのは、お灸です。

やっとここまで辿り着きました 笑

 

鍼灸のお灸治療は、免疫力を上げるのにも効果があります。

杏珠堂では、治療後にお灸の場所に印をお付けして、ご自宅でもお灸をして頂いていますが、

ここで、「なぜお灸は免疫力を上げるのか?」のおさらいです。

 

お灸は、「モグサを皮膚上で燃やし、それによって小火傷(跡が残らず発赤程度でもOK)による炎症を起こします。炎症により、白血球(免疫の戦士)が増加、動員されることで生体防御を高める」効果があります。

 

では、どこにお灸をしましょう?

いつもの様に、その方にその時に必要なツボに印を付けてご自宅でお灸をしてもらうのとは勝手が違うので迷いましたが、

「太渓(たいけい)」穴と「足三里(あしさんり)」穴を選びました。

【太渓】

「太渓」は足の動脈が流れている場所にあり、お灸をすることで足の血液の流れが良くなります。

足は心臓から最も離れた場所であり、身体の末端ですので、身体中で血液が最も冷えている場所でもあるので、ここを温めることで全身を効果的に温める効果があると考えられます。

腎経の中でのボスキャラのツボになりますので、腎機能に深く関わりがあります。

 

場所は、内くるぶしの最も高いところの高さでアキレス腱との間。

 

【足三里】

「足三里」は胃腸の調子と自律神経を整え、病気予防や体力増強にも良い、万能なツボです。

松尾芭蕉も足三里にお灸をすえて、奥の細道を旅したと言いますね。

 

場所は、膝のお皿の下に自分の指4本(人差し指〜小指)を並べた位置、スネの骨の外側です。

 

 

しばらく忘れていたわ という方も、ぜひぜひ思い出しながらお灸してみて下さい。

ご自宅にお灸がなくなってしまった方は、お近くの薬局やネットでも買えますよ〜

こうやってみてみると、いつも皆さんにお伝えしていることと全く同じですね 笑

つまりは、免疫力を上げるのに、特別なことはなに一つないということですね。

皆さんのリマインドになりましたら幸いです。

免疫アップは1日にしてならずなので、できることをコツコツ続けてもらえたらと思います。

 

長くなりましが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が皆さんにお役立ていただければ嬉しいです。

 

1日も早くこの状況が収束することを祈っています。

 

鍼灸 杏珠堂

松岡弓愛